❖ 命をいただく、という事

いつもありがとうございます。 BP鍼灸整骨院アシスタントの宮川みきです。 

 

 皆様はゴールデンウィークをどのように過ごされましたか? 

 

私は前半は実家の山梨に帰省し、後半は子どもたちとのんびり過ごしたり、少し足を伸ばして出掛けたりしました。 

 

 今日からまた通常の生活に戻る方が多いですよね。 雨のスタートは少し憂鬱ですが、お足元に気を付けて外出なさってください。 

 

 ゴールデンウィークで1番子どもたちの思い出に残ったのではないかと思われるのは、祖父母と共に秋川渓谷に行き、初めての魚釣りを体験できた事です。 元々魚は大好きで、水族館で魚を見ることも好きな子どもたちでしたが、生きている、泳いでいる魚を自分で釣る、ということは初めてで、祖父に教えてもらいながら最終的に9匹もの魚を釣る事ができました。 

 

 帰ってから釣った魚を捌いて、塩焼きにしたものを子どもたちに出すと、「うわ〜、凄い!」と頭からパクリ!といこうとする程、興奮していました。

 

 

保育士時代、年長児クラスの担任をさせていただいた時に、食事に対して消極的な子どもがとても多く、給食の残食がひどい時期がありました。 

 

 その時に、「いのちをいただく」という絵本を読み聞かせた事があります。 この絵本は、熊本市の食肉加工センターで働く坂本義喜さんの実話をもとに描かれたもので、「いただきます」と「ごちそうさま」の本当の言葉の意味を伝えてくれるものでした。 

 

 食べ物が満ち溢れる時代に、食べ物の有り難みを伝えるのはとても難しいですよね。 大量廃棄される時代に、食べ物を粗末にしてはいけない!と伝えることも、意識させることも、難しい。もちろんそれは自分自身も。 そんな時代に、食べ物の有り難みを伝えるのは「命」であり、そして食べるということは生きるということだと、子どもたちに伝えました。 

 

 この絵本を読んですぐに食べる量が増えたわけではないですし、子どもたちの中には食が細く、そもそも規定量を食べきれない子どももいます。

 

それでも、「命をいただいてるから、今日はもう少し頑張る」「残さないで食べきれたよ!」と、子どもたちの中での意識が変わっていく様子が手に取るように分かり、嬉しく思ったことを覚えています。 

 

 【命をいただく】 言葉で言うのは簡単ですが、その背景にはたくさんの人の想いや、エピソードがあり、その大切さを私たち大人が1番忘れてしまっているように感じます。

 

 「いただきます」「ごちそうさま」は何気なく口にするのではなく、命をいただくことに感謝の気持ちを込めて、言いたいものですね。 

 

 ぜひ次の食事から、心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」を口にしてみませんか?